結論から言うと、簿記3級は「意味がない資格」ではありません。ただし、資格を取っただけで転職や収入アップに直結するような資格でもありません。
私自身、簿記の知識がまったくない状態から独学で勉強をスタートし、CBT方式で87点(仕訳45/45・帳簿15/20・財務諸表27/35)で一発合格しました。実際に取得してみて感じたのは、簿記3級は「人生を変える資格」ではなく、「お金の基礎を理解するための資格」という位置づけです。
たとえば簿記3級を勉強すると、次のようなことが自然と理解できるようになります。
- 会社のお金の流れ
- 利益がどのように生まれるのか
- 売上・費用・資産などの考え方
最初は「借方・貸方」の意味すらわからない状態でしたが、仕訳を毎日繰り返し解いて反射的に答えられるレベルまで仕上げたことで、四週間ほどで売上・費用・利益の関係が感覚的につかめるようになりました。ニュースで企業の業績を見るときも、以前より内容が理解しやすくなりました。
また、経理の仕事に興味がある人にとっては、最初の入口としてちょうどいい資格だと思います。
一方で、簿記3級だけで就職が有利になるかというと、そこまでの影響力はありません。
実務や上位資格と組み合わせて初めて強みになる資格です。
そのため、簿記3級は
- 会計の基礎を学びたい人
- 簿記2級を目指す人
- 経理の仕事に興味がある人
- フリーランスで確定申告をする人
- 株式投資に興味のある人
こういった人には意味のある資格ですが、「資格だけで評価されたい」と考えている人には少し物足りないかもしれません。
簿記3級に独学で合格するまでの勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→【簿記3級の勉強法】
※本記事は、簿記3級に独学で4週間87点で一発合格した実体験をもとに解説しています。
この記事を書いた人
簿記の知識ゼロ・勉強から長く離れた状態から、独学で簿記3級に合格しました。実際に使った教材や勉強法、つまずいたポイントなどを、実体験をもとに初心者向けにわかりやすく解説しています。
→ プロフィール記事はこちら
簿記3級が意味ないと言われる理由
簿記3級について調べると、「意味ない」「役に立たない」という意見を見かけることがあります。
では、なぜこのように言われるのでしょうか。
実際に調べてみると、いくつか共通している理由がありました。
就職や転職で大きな武器になりにくい
簿記3級が意味ないと言われる一番の理由は、資格だけで就職や転職が有利になるケースが少ないことです。
経理職などでは簿記の知識が求められることが多いですが、求人を見ると「簿記2級以上」と書かれていることも珍しくありません。
そのため、簿記3級だけでは評価としてはやや弱く、「意味ない」と言われてしまうことがあります。
基礎資格なので内容が初歩的
簿記3級は、簿記の中でも基礎レベルの資格です。
会社のお金の流れや仕訳の基本などを学ぶ内容なので、すでに会計知識がある人からすると「簡単すぎる」と感じる場合もあります。
そのため、難易度が高い資格と比べてしまうと、価値が低いように見えてしまうことがあります。
実務経験がないと活かしにくい
簿記の知識は、実際の仕事で使ってこそ理解が深まるものです。
しかし簿記3級はあくまで基礎資格なので、資格を取っただけでは実務経験があるわけではありません。
そのため、「資格を取ったけど仕事ではすぐに使えない」と感じる人もいて、それが「意味ない」という意見につながることがあります。
簿記3級を取ってよかったと感じたこと
簿記3級は「意味ない」と言われることもありますが、実際に勉強して合格してみると、得られたものもいくつかありました。
まず大きかったのは、会社のお金の流れが理解できるようになったことです。仕訳や勘定科目を毎日繰り返し解いて体に染み込ませたことで、四週間という短い期間でも、売上・費用・利益の関係が少しずつ見えてきました。
そしてもう一つは、独学でも合格できたという達成感です。試験本番ではCBT特有のトラブル(金額入力時に自動で入るはずのカンマが、途中から反映されなくなるという不具合)にも遭遇しましたが、慌てず手入力で対応し、最終的に87点(仕訳45/45・帳簿15/20・財務諸表27/35)で合格できました。基礎を反復して固めておいたからこそ、想定外のトラブルにも落ち着いて対応できたのだと思います。
大きな資格ではないかもしれませんが、簿記の知識ゼロから勉強を始めた自分にとっては、基礎を学べたという意味で十分価値のある資格だったと感じています。
簿記3級はどんな人におすすめ?
簿記3級は、お金の流れを学ぶきっかけとして、多くの人に役立つ資格だと感じました。
資格取得に関して言えば全ての人に必要な資格というわけではありません。
ただ、次のような人にはおすすめできる資格だと感じました。
会計の基礎を学びたい人
簿記3級では、会社のお金の流れや利益の仕組みなど、会計の基本的な考え方を学びます。
普段ニュースで企業の業績を見るときも、簿記の知識があると内容が少し理解しやすくなります。
会計の基礎を知りたい人にとっては、ちょうど良いレベルの資格だと思います。
簿記2級を目指している人
簿記2級を目標にしている人にとって、簿記3級は大切な土台になります。
いきなり2級から勉強を始めることも不可能ではありませんが、仕訳や勘定科目などの基本を理解しておかないと学習がかなり大変になります。
そのため、まず簿記3級で基本的な仕組みを理解しておくと、次のステップに進みやすいと感じました。
経理の仕事に興味がある人
経理の仕事に興味がある人にとっても、簿記3級は最初の入り口としておすすめです。
資格を取っただけですぐに仕事に活かせるわけではありませんが、簿記の基本知識があると仕事のイメージはしやすくなります。
経理や会計の分野に興味がある人にとっては、最初の一歩としてちょうど良い資格だと思います。
簿記3級を取っても意味がない人
簿記3級は会計の基礎を学べる資格ですが、すべての人に必要な資格というわけではありません。
人によっては、取ってもあまり意味を感じない場合もあると思います。
実際に勉強してみて、次のような人にはあまり向いていないかもしれないと感じました。
資格だけで就職や転職を有利にしたい人
簿記3級は基礎資格なので、資格を取っただけで就職や転職が大きく有利になるケースは多くありません。
経理の求人でも「簿記2級以上」と書かれていることが多く、簿記3級だけでは評価としては少し弱いことがあります。
そのため、「資格を取ればすぐに仕事で評価される」と期待している人は、少し物足りなく感じるかもしれません。
会計の知識にまったく興味がない人
簿記は会社のお金の流れや会計の仕組みを学ぶ資格です。
そのため、会計やお金の仕組みにまったく興味がない場合、勉強そのものが苦痛に感じてしまう可能性があります。
資格勉強はある程度の興味がないと続きにくいので、内容に興味を持てない人にはあまり向いていないかもしれません。
すぐに実務で使えるスキルを求めている人
簿記3級はあくまで基礎知識を学ぶ資格なので、取得しただけですぐに実務で使えるレベルになるわけではありません。
実際の経理業務では、会計ソフトの操作や会社ごとの処理方法など、資格以外の知識も必要になります。
そのため、すぐに仕事で使えるスキルを求めている人には、少し物足りない資格に感じることもあると思います。
簿記3級は意味ない?独学合格して出した結論
実際に独学で勉強して合格してみて感じたのは、簿記3級は「意味のない資格」ではないということです。
ただし、資格を取っただけで大きな評価につながるような資格でもありません。
あくまで会計の基礎を学ぶための資格であり、そこからさらに知識を深めたり、実務経験を積んでいくことが大切だと思います。
私自身は簿記の知識がまったくない状態から勉強を始めましたが、簿記3級を通してお金の仕組みを基礎から理解できたのは大きな収穫でした。
そのため、簿記3級は
- 会計の基礎を学びたい人
- 簿記2級を目指している人
- 経理の仕事に興味がある人
- フリーランスで確定申告をする人
- 株式投資に興味のある人
こういった人にとっては、十分に意味のある資格だと思います。
まとめ
簿記3級は「意味ない」と言われることもありますが、実際に勉強してみると会計の基礎を学べる資格だと感じました。
資格だけで就職や転職が有利になるわけではありませんが、会社のお金の流れや利益の仕組みを理解するきっかけにはなります。
これから簿記の勉強を始めようと考えている人にとっては、最初のステップとして挑戦してみる価値はある資格だと思います。
- 独学で合格するまでのロードマップを、ステップごとに整理しています。

- 初心者から合格までに実際どれくらい勉強したのか、リアルな勉強時間をまとめています。

- 合格率から見た簿記3級の難易度を、データをもとに解説しています。

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