※本記事は、簿記3級に独学で4週間87点で一発合格した実体験をもとに解説しています。
簿記3級の試験当日、
「どの順番で解けばいいのか」で手が止まる人はかなり多いです。
実はこの“順番”次第で、
時間が足りなくなったり、逆に余裕を持って解けたりします。
ネットで調べると「第1問 → 第3問 → 第2問」という順番を推奨する情報が多く見られます。第2問は出題範囲が広く、難しい問題が出やすいため後回しにすべき、という考え方です。
ただ、筆者は実際の試験でこの順番を選びませんでした。
本記事では、簿記3級CBT試験に独学一発合格した筆者が、実際に採用した解く順番とその理由、本番で起きたトラブル、最終的なスコアまで正直にお伝えします。試験直前で解く順番に迷っている方に、少しでも参考になれば幸いです。
この記事では、筆者が実際に87点取れた実際の順番を公開します。
忙しい社会人でも独学で遠回りせず合格できた勉強法はこちらの記事で詳しくまとめています。

この記事を書いた人
40代から将来の不安をきっかけに資格の勉強を開始。FP3級・2級、簿記3級、ITパスポートに独学で合格しました。実体験をもとに、初心者向けに分かりやすく解説しています。
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簿記3級CBT試験の問題構成をおさえておく
解く順番を考える前に、まず試験の構成を確認しておきましょう。
| 問題 | 内容 | 配点 | 制限時間(目安) |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳問題(5題) | 45点 | 15〜20分 |
| 第2問 | 補助簿・勘定記入など | 20点 | 10〜15分 |
| 第3問 | 精算表・財務諸表など | 35点 | 20〜30分 |
| 合計 | 100点 | 60分 |
合格点は70点です。
配点を見ると、第1問が45点と最も高く、次いで第3問が35点、第2問が20点という配分になっています。
この配点の偏りが、解く順番を考えるうえで重要なポイントになります。
ネットでよく見る「第1問→第3問→第2問」はなぜ推奨されるのか
まず、一般的に推奨される解き方の考え方を整理しておきます。
この順番が広まっている主な理由は次の2つです。
理由1:第2問の難易度が読みにくい
第2問は試験ごとに出題内容が変わりやすく、「補助簿の記入」「勘定記入」「伝票会計」など、幅広い範囲から出題されます。難しい問題が出ると時間を食いやすいため、後回しにすることで第3問への影響を防ごうという考え方です。
理由2:第3問を確実に完走させたい
第3問は精算表や財務諸表の作成など、まとまった処理が必要な問題が多く、途中で時間切れになると大きく失点します。そのため、第2問より先に第3問を処理しておこうという発想です。
この戦略は理にかなっています。しかし、この順番がすべての人に最適かというと、そうとは限りません。
筆者が実際に選んだ順番:第1問 → 第2問 → 第3問
筆者が本番で採用した順番は、第1問 → 第2問 → 第3問です。
一般的に推奨される順番とは異なり、第2問を先に解く形です。
なぜ第2問を先に解いたのか
この選択には明確な理由が3つあります。
理由①:練習段階での時間配分が明確だった
問題集を繰り返し解く中で、各問題にかかる時間がある程度つかめてきました。
- 第1問:約6分
- 第2問:約10分
- 第3問:約20分
この時点で、第3問が最も時間を使うことは確定していました。であれば、第3問は「残り時間を全部使う」枠として最後に置き、先に時間の読める第1問・第2問を片付けてしまうのが合理的だと判断しました。
理由②:第3問を先にやるリスクが怖かった
仮に第3問を先に解いて、想定より時間がかかってしまったとします。その場合、残り時間で第2問を焦って解くことになります。
第2問は20点配点と小さいですが、焦りながら解くと単純ミスが増えます。
また、第2問を急いで終わらせたとしても、精神的なダメージが残った状態で後続の確認作業をするのは得策ではないと考えました。「第3問が長引く → 第2問を焦る → ミスが増える」という悪循環を避けるために、第3問を最後に回す判断をしました。
理由③:第2問に自信があった
問題集の段階で、第2問はほとんどの問題を正解できていました。「この問題なら10分以内に解ける」という感覚がありました。
つまり、第2問は
- 解くのにかかる時間が読める
- 正答率が高い
この2条件を満たしていたため、「確実に点を取りにいく」判断として第1問の直後に持ってきました。
得意な問題を先に処理することで、序盤から得点を積み上げ、精神的な余裕を持って第3問に臨む。これが筆者の戦略でした。
第2問は問題集で何度も解いていたので、本番でもほとんど迷いませんでした。実際に使って良かった簿記3級の問題集は、こちらで詳しくレビューしています。
実際の試験での時間配分
本番では次のような時間配分になりました。
| 問題 | 実際にかかった時間 |
|---|---|
| 第1問 | 約15分 |
| 第2問 | 約20分 |
| 第3問 | 残り全時間(約25分) |
練習時より第1問・第2問がそれぞれ若干長くなりました。緊張で確認に時間をかけたこと、後述するトラブルが影響しています。
本番で起きたトラブル:カンマが自動入力されない
実際の試験で、予期しないトラブルが発生しました。
CBT試験では、電卓アプリを使って計算し、画面上の金額入力欄に数字を入力します。通常であれば、数字を入力すると自動的にカンマ(桁区切り)が表示される仕様になっています。
ところが、試験の途中でカンマが自動入力されなくなりました。
数字を入力しても「1234567」のようにカンマなしで表示される状態になり、「入力がおかしいのか?」「このまま答えとして認識されるのか?」と混乱しました。
焦りながらも、最終的には自分でカンマを入力しながら解答を進めました。
このトラブルで精神的に動揺したことが、第3問の時間がやや伸びた原因のひとつだと思っています。
CBT試験では今回のような予期しないトラブルが起きることもあります。
実際によくあるミスや注意点については、こちらの記事でまとめています。
→【簿記3級CBT試験でよくあるミスト注意点】
CBT試験を受ける方へのアドバイスとして:
- 万が一トラブルが起きても、試験官に声をかけて対応を求めることができる
あらかじめ知っておくだけで、トラブル時のパニックを和らげることができます。
最終スコアと各問の得点
最終的な結果は以下のとおりでした。
| 問題 | 配点 | 得点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 45点 | 45点 |
| 第2問 | 20点 | 15点 |
| 第3問 | 35点 | 27点 |
| 合計 | 100点 | 87点 |
第1問は満点を取れました。仕訳問題は練習量がそのまま結果に出る問題です。繰り返し解いた成果が出た分野です。
仕訳の具体的な勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→【簿記3級は仕分けで決まる|40代初心者が独学で合格した勉強法】
第2問は20点中15点。練習段階ではほぼ解けていましたが、焦りと緊張が若干影響した可能性があります。それでも、第3問より前に解いた判断は正しかったと感じています。
第3問は35点中27点。カンマトラブルがあり全ての解答欄を埋めることはできませんでしたが、大きく失点せずに済みました。
合格点の70点に対して87点での合格でしたので、結果としては余裕のある合格でした。
「時間が足りなかった」のに87点が取れた理由
正直に言うと、第3問は時間内にすべての問題をじっくり確認する余裕はありませんでした。
それでも27/35点(77%)を取れた理由として考えられるのは次の点です。
解ける問題から確実に取っていた
第3問には、比較的簡単に解ける小問と、時間がかかる複雑な処理が混在しています。時間がないと感じたとき、難しい箇所に固執せず、解ける問題を先に埋める動きができました。これは問題集で繰り返し解く中で身についた感覚です。
第1問・第2問の安心感が集中を支えた
第1問で満点、第2問でも15点を確保できていたことで、「第3問でそこまで取らなくても合格できる」という安心感がありました。精神的な余裕は、問題を解く集中力に直結します。
電卓の打ち間違いを最小限に抑えた
緊張で電卓操作がぎこちなくなることは想定していたので、1回ごとに数字を目で確認するクセを練習段階からつけていました。これが本番でも効果を発揮しました。
解く順番の選び方:自分に合った判断基準
ここまで筆者の実体験を紹介してきましたが、最適な解く順番は人によって異なります。
以下の基準で自分に合った順番を選ぶことをおすすめします。
判断基準①:どの問題が一番得意か
得意な問題を先に解くことで、序盤から得点を積み上げられます。精神的な余裕が生まれ、後続の問題にも落ち着いて臨めます。
判断基準②:どの問題に一番時間がかかるか
練習段階で各問題の所要時間を計っておきましょう。最も時間がかかる問題を最後に置くことで、タイムオーバーのリスクを分散できます。
判断基準③:焦りやすい性格かどうか
焦りやすい場合は、難しい問題や時間のかかる問題を先に解くと、残りの問題で実力が出せなくなる可能性があります。「確実に取れる問題から埋める」という方針が向いています。
判断基準④:問題集での正答率
問題集を解いていく中で、各問題の正答率を把握しておきましょう。正答率が高い問題は本番でも安定しやすいため、先に解くことで安定した得点源になります。
実際に私は「第2問の正答率が高かった」ことで、この順番を選びました。
「第1問→第2問→第3問」が向いている人・向いていない人
向いている人
- 第2問の正答率が安定している
- 第3問に最も時間がかかることがわかっている
- 緊張すると焦りやすい性格
- 序盤に確実な得点を積み上げたい
向いていない人
- 第2問が苦手で、解くのに時間がかかる
- 第3問の方が得意で自信がある
- 解く順番よりも「時間がかかるものから解きたい」タイプ
どちらが正解ということはありません。練習段階で自分の傾向をつかんでおくことが、本番の判断につながります。
解く順番より大切なこと
解く順番は合否に影響する要素ですが、最終的にはそれ以上に大切なことがあります。
練習量が実力の土台
どの順番で解くにせよ、問題を解く力がなければ得点にはつながりません。問題集を繰り返し解き、各問題のパターンに慣れておくことが最優先です。
時間感覚を練習段階でつかむ
本番で時間配分を考えるためには、練習のときから時間を計って解く習慣が必要です。「だいたいこの問題は何分かかる」という感覚があるだけで、本番の判断が変わります。
想定外に備えるメンタル
筆者が経験したカンマのトラブルのように、本番では想定外のことが起きます。「何かあっても対応できる」という心の余裕を持つために、練習段階で自信をつけておくことが重要です。
よくある質問
Q. 第2問が苦手な場合はどうすればいいですか?
第2問が苦手な場合は、無理に先に解こうとせず、まず第1問で確実に得点してから第3問→第2問の順番にするか、第2問に最小限の時間だけかけて次に進む判断も選択肢です。得意な問題で点数を稼ぐことを優先してください。
Q. CBT試験と紙の試験で解く順番は変わりますか?
基本的な考え方は同じですが、CBT試験では問題を行き来しやすい一方、画面操作に慣れが必要です。また紙の試験と違い、画面の見やすさや電卓アプリの操作感に本番での差が出やすいため、練習段階でCBTの操作環境に慣れておくことをおすすめします。
Q. 試験中にわからない問題が出たらどうすればいいですか?
わからない問題で立ち止まるのは得策ではありません。一旦飛ばして次に進み、時間が余ったら戻る判断をしましょう。CBT試験では問題にフラグを立てて後から確認する機能があります。活用してください。
Q. 合格点の70点を取るためにはどこで稼げばいいですか?
第1問(45点)だけで合格点の70%をカバーできます。仕訳問題は練習量に比例して得点しやすいため、第1問を確実に取れる状態にすることが合格への最短ルートです。第1問で40点以上取れれば、残り2問でそれぞれ部分点を積み上げるだけで合格ラインに届きます。
まとめ
簿記3級の解く順番について、筆者の実体験をもとに解説しました。
筆者の選んだ順番:第1問 → 第2問 → 第3問
この判断の根拠は次のとおりです。
- 第2問は練習段階で正答率が高く、時間も読めていた
- 第3問を最後に置くことで、時間切れのリスクを最小化できた
- 得意な問題から先に片付けることで、精神的な余裕を持てた
本番では電卓のカンマトラブルという想定外の出来事もありましたが、第1問と第2問で先に得点を確保できていたことが精神的な支えになり、第3問も落ち着いて取り組むことができました。
最終スコアは87点で、合格点70点に対して余裕を持って合格できました。
解く順番に「これが正解」という答えはありません。大切なのは、練習段階で自分の得意・不得意と時間感覚をつかみ、本番で自分に合った判断ができる状態にしておくことです。
「確実に取れる問題から解く」という原則を軸に、まずは問題集を1回通しで解いて、自分の時間配分を把握するところから始めてみてください。
順番は“練習で決める”のが一番失敗しません。
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