
本番で難しい問題に時間を使いすぎて、最後まで解ききれなかった…という経験はありませんか?実は簿記3級は、全部の問題を完璧に解かなくても合格できる試験です。今回は「捨ててもいい問題」と「捨ててはいけない問題」を、実体験も交えて解説します。
簿記3級の本番になると、時間が足りなくなる人は少なくありません。特に難しい問題に時間を使いすぎてしまうと、本来なら解けたはずの問題まで手が回らなくなり、結果的に合格が遠のいてしまいます。この記事では、「後回しにしていい問題」と「絶対に落としてはいけない問題」の見極め方を、私自身の得点内訳も交えながら解説します。
この記事を書いた人
簿記の知識ゼロ・勉強から長く離れた状態から、独学で簿記3級に合格しました。実際に使った教材や勉強法、つまずいたポイントなどを、実体験をもとに初心者向けにわかりやすく解説しています。
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※本記事は、簿記3級に独学で4週間87点で一発合格した実体験をもとに解説しています。
結論:捨ててもいい問題はある
先に結論を伝えると、簿記3級は100点を取る試験ではなく、70点で合格する試験です。満点を目指す必要はまったくありません。
ただし、「最初から捨てる」というより、「時間がかかりそうな問題は後回しにする」という考え方の方が正確です。本当に分からない問題は結果的に空欄のままになることもありますが、最初から解く気を捨てるのではなく、「まず解ける問題を確実に取りに行き、余った時間で難しい問題に戻る」という順番が大切です。
参考までに、簿記3級(100点満点・70点以上で合格)の配点は次のとおりです。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳問題 | 45点 |
| 第2問 | 帳簿・伝票会計など | 20点 |
| 第3問 | 精算表・財務諸表など | 35点 |
| 合計 | ー | 100点(70点以上で合格) |
見ての通り、第1問(仕訳)は45点と最も配点が大きく、ここを確実に得点できるかどうかが合否を左右します。
後回しにしていい問題
長く考え込む仕訳
1分考えても仕訳が思い浮かばない場合は、一度飛ばしましょう。簿記3級の仕訳問題は数がまとまって出題されるため、1問に固執して時間を使いすぎると、後半の問題を解く時間がなくなってしまいます。分からない仕訳は印をつけて先に進み、全体を解き終えてから戻るのがおすすめです。
第2問の難問
第2問は帳簿の記入や穴埋め形式で出題されることが多く、問題によって難易度の差が大きいのが特徴です。パッと見て「これは時間がかかりそうだ」と感じたら、無理に最初から埋めようとせず、後回しにして構いません。
第3問の一部
第3問は精算表や財務諸表の作成など、ボリュームのある問題です。1か所分からないからといって、その大問全体を諦める必要はありません。分かるところから埋めていき、集計や整理仕訳など複雑な部分だけ後回しにする、という解き方が有効です。

「捨てる」というと不安に感じるかもしれませんが、正確には「後回しにする」だけです。わからない問題に時間を溶かすより、解ける問題を先に確実に取りに行く方が、結果的に合格に近づきます。
捨ててはいけない問題
ここは逆に、絶対に落としてはいけないポイントです。
基本的な仕訳
第1問で出題される基本的な仕訳は、簿記3級のなかで最も配点が大きく、かつ得点しやすい部分です。ここを落としてしまうと合格が一気に遠のくため、最優先で確実に得点したい範囲です。
簡単な計算問題
単純な足し算・引き算レベルの集計問題は、ケアレスミスさえしなければ確実に取れる問題です。焦って計算ミスをしないよう、見直しの時間も含めて丁寧に扱いましょう。
解ける問題
当たり前のようですが、これが一番大事です。「解ける問題を全部解き切ってから、難しい問題に戻る」という順番を徹底するだけで、得点は大きく安定します。
時間配分のおすすめ
CBT方式の場合、目安として次のような時間配分がおすすめです。
- 第1問:約20分
- 第2問:約25分
- 第3問:約35分
- 見直し:約10分
ここでの時間配分はあくまで目安です。より詳しい解く順番や本番での時間管理のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

私が実際に意識したこと
ここからは私自身の実体験です。私はCBT方式で受験し、87点(仕訳45/45、帳簿15/20、財務諸表27/35)で合格しました。
得点内訳を見てもらうと分かる通り、仕訳は満点でしたが、帳簿や財務諸表では点数を落としています。これは狙ってそうしたわけではなく、時間が足りなくなりそうな部分を後回しにした結果でもあります。仕訳を最優先で確実に取りに行ったことで、多少他の大問で取りこぼしても合格ラインを超えることができました。
本番で実際に意識していたのは、次のようなことです。
- 難しい問題は無理に粘らず、いったん後回しにする
- まず解ける問題を全部解き切ってから、残った時間で難問に戻る
- 後回しにした問題も、最後に戻ってみると意外と解けることが多かった
- 焦らないこと自体が一番の得点戦略だと感じた
余談ですが、本番中にカンマの自動入力で少し戸惑う場面もありました。それでも慌てずに一つずつ確認しながら進めたことで、大きな失点にはつながりませんでした。焦らず淡々と解き進める姿勢は、想像以上に得点を左右すると感じています。
よくある質問
Q. 全部解かないと合格できませんか?
A. いいえ。簿記3級は70点で合格できる試験です。すべての問題を完璧に解く必要はなく、解ける問題を確実に取ることの方が重要です。
Q. 第3問を全部捨てても受かりますか?
A. 配点の大きい第3問を丸ごと捨てるのはリスクが高くおすすめしません。ただし、1か所分からないからといって大問全体を諦める必要はなく、分かる部分だけでも埋めることで得点につながります。
Q. 分からない問題は空欄でもいいですか?
A. 時間内にどうしても分からなければ空欄もやむを得ませんが、部分点が期待できる場合もあるため、可能な範囲で埋められるところは埋めておくのがおすすめです。

100点を目指さなくていいとわかるだけで、本番の気持ちはかなり楽になります。解ける問題を確実に取りに行く。それだけで合格にぐっと近づきますよ。
まとめ
- 簿記3級は100点を目指す必要はなく、70点で合格できる試験
- 解ける問題を確実に取ることが、合格への一番の近道
- 難しい問題は「捨てる」というより「後回しにする」という意識が大切
- 焦らず淡々と解き進める姿勢が、結果的に得点を安定させる
私も試験当日は「全部解かなければ」と焦っていました。しかし、解ける問題を確実に積み重ねることを意識した結果、87点で合格できました。この記事が、本番で落ち着いて問題を解く助けになれば嬉しいです。
試験の詳しい概要や配点については、日本商工会議所の公式サイトもあわせてご確認ください。
「どの問題を後回しにするか」の判断基準さえ持っておけば、本番で難しい問題に出会っても慌てずに対応できます。具体的な時間配分や解く順番については、以下の記事もあわせて参考にしてください。

CBT試験の流れ自体が不安な人は、こちらの記事もどうぞ。

仕訳を最優先で勉強すべき理由については、こちらにまとめています。

簿記3級の合格率や難易度が気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。

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