
「スッキリわかるだけで本当に受かるの?」と不安に思っていませんか?
結論から言うと、「スッキリわかる」だけで簿記3級に合格するのは、私の場合は無理でした。
この本は初心者にも分かりやすく、仕訳を理解するところまではかなり役立ちました。
ただ、実際に問題集を解いてみると、「分かる」と「問題を解ける」は別物だと痛感しました。
この記事では、実際に「スッキリわかる」を使って独学で簿記3級(CBT試験)に一発合格した筆者が、どこまでこの本だけで対応でき、どこから足りなくなったのかを、実際の勉強の流れに沿って正直に解説します。
※本記事は、簿記3級に独学で4週間87点で一発合格した実体験をもとに解説しています。あくまで一例として参考にしていただき、最新の試験情報は公式サイトをご確認ください。
この記事を書いた人
簿記の知識ゼロ・勉強から長く離れた状態から、独学で簿記3級に合格しました。実際に使った教材や勉強法、つまずいたポイントなどを、実体験をもとに初心者向けにわかりやすく解説しています。
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結論|「スッキリわかる」これだけでは、ムリ
スッキリわかるは、仕訳の意味を理解するところまでは非常にスムーズに進められる本でした。図解が豊富で、会計知識ゼロの状態から挫折せずに読み進められました。
ただし、実際にTACの本試験問題集を開いたとき、この本だけでは全く歯が立たない状態でした。理解と、試験本番で問題を解く力は別物だったのです。

この記事は、その「別物だった」部分を具体的に書いた記事です。
実際に使った結果|4週間・約80時間・87点
先に、筆者の状況と結果を数字でまとめておきます。
- 簿記の知識はほぼゼロの状態からスタート
- 仕事終わりに平日1時間、休日は8時間ほど勉強(4週間で合計約80時間)
- 使用教材:スッキリわかる+TAC「合格するための本試験問題集」
- CBT方式(パソコン受験)で受験
- 結果:87点で合格(合格点は70点、試験時間は60分)
この約80時間のうち、最初の1週間は、ほぼスッキリわかるだけに費やしました。その内訳と、実際に何が起きたかをここから書いていきます。
実際に使って最初に感じたこと
実際に使って最初に感じたのは、とにかく言葉が優しいということでした。専門用語をいきなり並べるのではなく、噛み砕いた言葉で説明してくれるので、簿記の知識がゼロの状態でも「何を言っているのか分からない」という場面がほとんどありませんでした。
分からない単語が出るたびに調べて立ち止まる、ということもなく、そのまま読み進めていけたのは大きかったです。さらに、1つ1つの項目にちょっとしたストーリーがついているので、イメージしやすく、今何をやっているのか迷子になることなく読み進めることができました。
また、1テーマごとのボリュームがちょうどよく、仕事で疲れている日でも「これくらいなら」と開く気力が残っていました。この「開くハードルの低さ」が、最初の1〜2週間を続けられた理由の一つだったと感じています。
1週間使って、どこまでできるようになった?
筆者の場合、1週目はスッキリわかるを2周読み込むことに集中しました。1周目は流れを掴むため、2周目は問題を実際に手を動かして解くために読みました。
2周終えた時点で、本に載っている問題であれば、時間をかければ解けるという手応えがありました。「仕訳の意味は理解できた」という自信もあり、この調子なら次に進んでも大丈夫だろうと感じていました。
そこで2週目から、TACの本試験問題集に進みました。
ところが、問題集を開いたら全然解けなかった
正直に言うと、ここで一度心が折れかけました。
- スッキリわかるでは見たことのない聞かれ方をされるとダメ
- 問題文を理解するだけでも時間がかかる
- 1問に時間がかかりすぎて、60分では最後まで到底終わらない
ここで一度スッキリわかるに戻って該当ページを読み返しました。すると、内容自体は理解できているのに、それを「初見の問題形式に当てはめる」練習をしてこなかったことに気づきました。
スッキリわかるで理解はできても、問題を解く力は別物でした。
なぜスッキリわかるだけでは足りなかったのか
問題集でつまずいた後、改めてスッキリわかるを見直して分かった原因は、大きく3つでした。
問題数が少ない
各テーマの例題は2〜3問程度でした。1テーマ読み終えて「分かった気」にはなれるものの、同じ論点の問題を何パターンも解く機会はほとんどなく、初見の問題への免疫がついていませんでした。
問われ方の幅が狭い
スッキリわかるの例題と、TACの本試験問題集の問題文とでは、同じ論点でも聞かれ方が違いました。この「言い回しの違い」に対応する練習が、スッキリわかるだけでは不足していました。
スピードが身につかない
この本の問題は、借り方に〇〇、貸方に〇〇と当てはめるだけで解けるレベルのものが中心でした。そのため、「当てはめれば解ける」という簡単な問題しか知らないまま先に進んでしまいました。実践レベルの問題を解いて初めて、時間の重要性に気づくことになりました。
そこから実際にどう勉強したか
ここからは、TACの問題集を繰り返し解く方針に切り替えました。実際の流れは次のとおりです。
- 2〜3週目:仕訳問題を毎日繰り返し、間違えた問題には付箋をつけて解き直し。同じ問題を何度も解き、仕訳問題は3周目で初めて15問全問正解できるようになりました。
- 間違えたとき:スッキリわかるの該当ページに戻って概念を再確認。「なぜ間違えたか」を理解してから次に進むようにしました。
- 4週目:本試験問題集の仕訳問題を毎日の日課としながら、第2問・第3問の問題を中心に解きました。
実際に使用した問題集はこちらの記事で紹介しています。
→【簿記3級の問題集】
最終的に87点だった
本番は87点(仕訳45/45、帳簿15/20、財務諸表27/35)で合格できました。仕訳は満点でしたが、帳簿問題では最後まで取りこぼしが残った形です。
ちなみに本番中、答案にカンマが自動で入力されないトラブルが発生しました。何度試しても直らなかったため、その場でカンマを1つずつ手入力する方法に切り替えて対応しました。CBT試験ではこうした想定外のことも起こり得るので、落ち着いて対処する心構えも必要だと感じました。
スッキリわかるだけで止まっていたら、この点数には届かなかったと思います。
結局、スッキリわかるはどんな人に向いていたか
| 項目 | 評価 | 実際に使って感じたこと |
|---|---|---|
| 分かりやすさ | ◎ | 図解のおかげで「借方・貸方」でつまずかずに済んだ |
| 仕訳の理解 | ◎ | 本試験でも仕訳は45/45と満点が取れた |
| 問題量 | △ | 1テーマ2〜3問程度で、単体では演習不足だった |
| 本番対策(スピード・応用力) | △ | これだけでは初見問題への対応力がつかなかった |
| 情報量 | ○ | 短期間で合格できるように作られているため必要最小限に抑えられている |
※あくまで筆者個人の使用感に基づく評価です。
この経験から、筆者は次のように感じています。
- この本を読むだけで「勉強した気」になりやすい人は、一度問題集で実力を確認することをおすすめします。筆者自身、1週目の手応えと問題集での結果には大きな差がありました。
- 逆に、参考書を何周も読み込むより、問題を解きながら覚えたいタイプの人には、この本だけでは物足りなく感じるかもしれません。
よくある質問
Q. これだけで合格できる?
筆者の場合は、スッキリわかるだけでは本番形式の問題に対応できませんでした。そのため、別の問題集を追加しました。
Q. 仕訳問題は何周すればいい?
これは人によって差があると思いますが、筆者の場合は仕訳問題を3周目で初めて15問すべて正解できるようになりました。1〜2周で完璧になったわけではなく、間違えた問題を繰り返し解き直した結果です。
まとめ
- 「スッキリわかる」は、初心者でも仕訳の基本を理解しやすい本。図解も多く、簿記を初めて学ぶ人には取り組みやすいと感じました。
- ただし、実際にTACの問題集を開くと全く歯が立たず、「理解すること」と「問題を解くこと」は別物だと痛感しました。
- 私が実践した使い方は、スッキリわかるで理解する → 本試験問題集で演習する → 間違えた問題を繰り返し解く、という流れです。
- 4週間・約80時間の学習で、87点でCBT試験に独学一発合格できました。
簿記3級は、参考書を読むだけではなかなか解けるようになりません。
私自身、スッキリわかるを読んで「これなら解けそう」と思ってから問題集を開き、思うように解けずに苦戦しました。
そこから問題を何度も解き直すことで、少しずつ「分かる」から「解ける」に変わっていきました。
スッキリわかるは、簿記の基礎を理解するためには役立ちました。ただ、私の場合は、この1冊だけでは合格に必要な問題演習が足りませんでした。
実際に使ってみて感じたのは、「理解」と「問題を解く力」は別物だということです。
私はこの流れで、4週間・87点で合格できました。
■ 簿記3級の勉強方法
独学で4週間合格した実際の勉強手順をまとめています。

■ 本試験問題集レビュー
演習不足を補うために実際に使った問題集を正直レビュー。

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